TRLE Level BOX
This Site is an unofficial site by NGLE fan.

NGLE講座

■WindowsFont=

サンプルレベル

http://www.trlevelmanager.eu/download/diary_images.zip

構文

WindowsFont=IdWindowFont, WindowFontName, WindowsFontFlags(WFF_...), SizeFont, ColorRbgId, ShadowColorRgbId

記述場所

[Level]セクションで使用します。

インスタンスの最大値

レベルセクションのインスタンスの最大数:99

使用例

;WindowsFont1番にフォントArial、太字で中央表示、フォントサイズ40を設定する。
WindowsFont=1, Arial, WFF_BOLD+WFF_CENTER_ALIGN, 40, IGNORE, IGNORE

機能概要

フォントの設定をします。
DefaultWindowsFontコマンドや、DiaryコマンドなどNGLEの新機能と一緒に使用され、ゲーム内で表示されるテキストのフォントを設定します。
FONT_GRAPHICSオブジェクトのフォントとは別物です。

記述時の注意点・備考

このコマンドを使用する最大の利点は、異なる文字セット(デフォルトの西洋文字セットと異なる)東洋言語でテキストを表示できることです。
ところが、Windowsのフォント管理にもいくつかの問題があります。
Windowsのフォントの表示はWindowsAPIの機能(DirectXの機能ではない)に基づいているので、ゲームが使用するDirectXで管理するデフォルトよりも描画が遅くなります。これは、画面上でテキストが軽く「ちらつく」することを意味します。
また、Windowsのフォントが、いくつかのコンピュータでは見つからない可能性があり、その場合TRNGは類似のフォントを探し出そうとしますが、多少違うのでゲームの見栄えはあまり良くありません。
このコマンドの多くの設定は、ゲームでは無視されます。なぜなら点滅テキストなどは、原色(白)、または近似色(黄色)としてTRNGが処理するためです。

日本語を表示するには

  1. Script.txtに以下のスクリプトコマンドを記入します。
    スクリプトコマンドのIDは既存のものと重ならないようにしてください。
    色のついているIDはそれぞれ連動しているので、同じ番号を記入します。
    ColorRGB=1, 100, 255, 255
    ColorRGB=2, 0,0,0
    WindowsFont=1, 128:MS Gothic, WFF_CENTER_ALIGN+WFF_SHADOW, 50, 1, 2
    Parameters=PARAM_WTEXT, 1, IGNORE, 1, 100, 0, 600, 1000, 1000
    
  2. [ExtraNG]に「128:MS Gothic」と記入します。
  3. 表示させたい文字をテキストエディタに書きます。
    例えば「テスト」
  4. 文字コードをSJISとしてテキストファイルを保存します。
  5. 保存したテキストファイルをバイナリエディタで開きます。
    以下の数字が表示されます。
    83,65,83,58,83,67,
  6. カンマを除いた「836583588367」の冒頭に&をつけて、
    「&836583588367」を[ExtraNG]に入力します。
  7. ScriptをBuildします。
  8. FLIPEFFECTトリガ363番を使って「&836583588367」と「Parameters=PARAM_WTEXT, 1」を指定します。
  9. tr4ファイルを作成し、ララがFLIPEFFECTトリガ363番を有効にすると日本語「テスト」が画面に表示されます。

各フィールドの説明

IdWindowFont
このフィールドには、このコマンドのIDを入力します。
このIDはトリガや他のスクリプトコマンドを実行するときに使用します。同じ[Level]セクションにあるこのコマンドの最初には「1」を使用し、2番目のコマンドには「2」を使用します。
IDの有効範囲は1から999です。
WindowFontName
このフィールドには、標準のフォント名を入力します。
そのフォントの文字コードを使ってフォント名を導入することができます。
コロン文字「:」を使用して、両側を折り返します。
例えば:
128:MS Gothic
128は、日本語や中国語のような東洋言語の文字コードで、ShiftJISになります。
その他の文字コードは次のとおりです。

最も重要な文字コードのリスト
ANSI_CHARSET 0
DEFAULT_CHARSET 1
SYMBOL_CHARSET 2
SHIFTJIS_CHARSET 128
HANGEUL_CHARSET 129
GB2312_CHARSET 134
CHINESEBIG5_CHARSET 136
OEM_CHARSET 255
JOHAB_CHARSET 130
HEBREW_CHARSET 177
ARABIC_CHARSET 178
GREEK_CHARSET 161
TURKISH_CHARSET 162
VIETNAMESE_CHARSET 163
THAI_CHARSET 222
EASTEUROPE_CHARSET 238
RUSSIAN_CHARSET 204
BALTIC_CHARSET 186

備考:
西洋の文字コードでは文字コード番号を省略すると、デフォルトで使用される値は0になります。すなわち、すべての西ヨーロッパ言語(英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語)に適したANSI文字セットです。
現在のTRNGは、8ビットエンコーディング文字セットのみをサポートしています。そのため、Unicodeなどの16ビット文字セットは使用できません。
フォント名については、多くのWindowsのフォントがありますが、最も一般的なフォント名のみを使用することをお勧めします。そうしないと、選択したフォントがプレイヤーの環境によっては表示されない危険があります。
最も一般的なフォント名は次のとおりです。

Arial
Comic Sans MS
Courier
Courier New
Ms Sans Serif
Times New Roman
Verdana

このフィールドに入力した名前は、PuzzleやLegendのようなスクリプトコマンドのように、[Strings]セクションにも必要です。
例えば、「Courier New」を使用する場合、このフィールドに次のテキストを入力します。

WindowsFont=1, Courier New,(以下略)

そして、「Courier New」を[Strings]または[ExtraNG]セクションにも入力する必要があります。

文字コード番号を設定する場合は、その番号もテキストに入力する必要があります。例えばShiftJISのMSゴシックを使う場合、「128:MS Gothic」と入力して、[ExtraNG]セクションにも「128:MS Gothic」を入力する必要があります。

フォント名を省略してIGNOREと入力すると、太字やサイズなどの他の設定に応答する一般的なフォントが検索されます。
とにかく、最良の結果を得るには、常にフォント名を入力する方が良いでしょう。
WindowsFontFlags(WFF_...)
このフィールドには、「+」記号で追加した1つ以上のWFF_フラグを入力します。
IGNOREと入力すると、TRNGは一般的なテキスト設定では
WFF_BOLD + WFF_SHADOW + WFF_LEFT_ALIGN
のデフォルト設定を使用し、タイトル設定では
WFF_CENTER_ALIGN + WFF_UNDERLINE + WFF_ULTRA_BOLD
を使用します。
NG_Center【Reference】タブのWFF_フラグも参照してください。
SizeFont
このフィールドには、フォントサイズを入力します。
フォントサイズは複雑な方法で計算されます。この値は、1024x768の画面解像度でより大きい文字のピクセル単位の高さです。ここで文字の幅は入力したSizeFontの50%です。
そして、このサイズは、ゲーム画面の現在の実効解像度に応じて拡大されます。
備考:
画面上にテキストを表示するために必要な余白については、プレイヤーの画面解像度がそれぞれ違うということを念頭に入れておいてください。そのため、テキストを表示するフレームには余白がありますが、余白の調整はできません。
言い換えれば、フォントに大きなサイズを選んだ場合、自分のPCではテキストが表示されていても、他のPCや他の解像度では、テキストが長すぎて、プレイヤーが最後まで読み取ることができない可能性があります。
したがって、このリスクを回避するには、フレームに充分な余白を取って、さまざまなコンピュータと解像度の間のフォントサイズの変化に対応するのがよいでしょう。理論的には、上記のバリエーションを補うためにフレーム全体の25から30%を余白にする必要があります。
ColorRbgId and ShadowColorRgbId
この2つのフィールドには、ColorRGBコマンドのIDを入力します。
ColorRbgIdには、フォントの色を指定するColorRGBコマンドのIDを入力します。
ShadowColorRgbIdには、フォントの影の色を指定するColorRGBコマンドのIDを入力します。
影の色は、テキストの色とはまったく異なる色を選択する必要があります。例えば、テキストの色が白であれば、影には黒を選択する必要があります。逆も同じです。
備考:
ColorRGBコマンドは、WindowsFontコマンドの前に記述する必要があります。そうでなければ、TRNGは正しいColorRGBコマンドを見つけることができません。

関連項目

ColorRGB=DefaultWindowsFont=Diary=FONT_GRAPHICSSavegamePanel=NG_Center【Strings】タブでEnglish.txtを編集