TRLE Level BOX
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TRLE講座

■カスタムアニメーション

Winston(以下W):カスタムアニメーションじゃな?
Alphonse(以下A):そうです。。。
W:究極のカスタムじゃな。ワシを登場させるようなものじゃろ?
A:そうなります。


まさに、究極のカスタム

テクスチャ、オブジェクトの造形の二つをこなした後に待っている最後のカスタム。
ララの動作を変更したり、カットシーンを作ったり、カスタムの敵を登場させるには、カスタムアニメーションが不可欠です。

WADMergerでも可能ですが、よりリアルな動きを再現したいなら3dsMAXでしょう。
究極はモーションピクチャーで人間の動きをそのままコピーすれば完璧ですが、それはプロがやっていること。
アマチュアでは3dsMAXぐらいが限界だと思いますが。世界は広い。
プロ顔負けのビルダーが登場するかも。。。

さて、肝心のカスタムアニメーションの作成ですが、最初はTR4の「The Lost Library」の歯車(ANIMATING3)あたりを参考に単純な動きに挑戦してみましょう。
WADMergerのAnim Wizardを使うと簡単です。
最初と最後の動作を指定するだけであとは勝手にAnim Wizardがやってくれます。

その次はドアのアニメをWADMergerで研究すると良いでしょう。
ここでは、チュートリアルレベルのDOOR_TYPE4を例にとって説明します。

  1. StateIDが変更されるまで同一アニメ「Anim0」が呼ばれる。
    (閉ったドアのアニメが表示されつづける。)
  2. ドアがトリガされてドアのStateIDが「1」に変化したとします。
  3. 閉ったドアのアニメのNextAnimationは「0」なのでループするはずですが、Status Change Editorで設定されています。
    (フレームに青いバーがついているのがその証。)
    するとゲームエンジンはStatus Change Editorの設定を優先するので、変化したStateID「1」に対応するアニメ「Anim2」を呼びます。
    (ドアの開くアニメが表示。)
  4. ドアの開くアニメのNextAnimationは「1」ですし、Status Change Editorの設定もないので(フレームはすべて灰色)「Anim1」が呼ばれる。
  5. StateIDが変更されるまで同一アニメ「Anim1」が呼ばれる。
    (開いたドアのアニメが表示されつづける。)

同じ様なことがWADMergerのAnimationEditorのマニュアル
「3.2 - Basics of the state changes」
「3.3 - Setting up state changes」にも書かれています。

こういった一連の流れが理解でき、StateID、NextAnimationNo、Status Change Editorの内容が理解できれば、後は同じです。
敵、味方、ララすべて仕組みは一緒。
断片的な動作が連続して表示されるので、一連の動作に見えるのです。

後はその断片的な動作を作るだけ。
しかし、よく落ちるWADMergerではこれが一番大変で、仕上がりもなんとなく不細工になってしまいます。
TRW Editorというツールを使うと少しは上手くできるかも知れません。
使ったことはありませんが、3dsMAXならもっと自然な仕上がりになるのでしょう。

ララの動作を変更する

ララの動作を変更する際は、他の動作との繋がりがおかしくならないよう注意してください。
また、思いがけないアクションをしないよう十分なテストが必要です。

カットシーンを製作する

カットシーンの使い過ぎには注意しましょう。
プレイヤーによってはテンポが悪くなり、カットシーンが邪魔と感じる人もいます。
ストーリーを語らせたいのも分かりますがスキップできるようにするとか程々に。
私はTRでストーリーを語るのは不向きだと考えているので、
ストーリーを語りたいなら他のゲームツール(RPGツクールなど)でやりましょう。

カスタムの敵、味方を製作する

カスタムの敵や味方は好きに作って構わないと思います。
デザインを見てTR4の何々と分かるようにすべきかどうかは意見の分かれるところですが。
(TR4から倒せない敵が登場し、倒せない敵と格闘するのは反則という考え方もあるため。)
私はデザインを見て分からなくても構わないと考えていますが、お好きなように。

ララと違い関節部分がどうしても不細工になります。
「それでも構わない」という方のみチャレンジしてみてください。

これも、テクスチャと同じくより綺麗で緻密なアニメーションを作るには、それなりのPC環境が必要です。

もちろん、遊び心一杯でふざけたアニメを作るのもアリです。