NGLE講座
■これだけは知っておこう(用語集)の巻
Young Lara(以下Y):今回は何のお話し?
Alphonse(以下A):今回はこれだけは知っておこうってお話しさ。
Y:はやく言ってよ。ヘルプ読む前に。
A:いや、ある程度ヘルプを読んでおいたほうがいいかなぁと。
Y:そうかなぁ?でも、聞きなれない単語がいっぱい。
A:プログラミングを一度でもやったことがある人なら、ある程度理解できると思うけど、そうでない人にはさっぱりかもね。
Y:ぷろぐらみんぐ?それって冒険できるの?
A:いや、プログラミングで冒険はどうかな?ともかく、わかりにくい単語を説明しておくね。
会話調だと長くなるので、ここからは解説調です。
NGLEヘルプで登場する用語
- ■アイテム(Item)
- ララ、ドア、乗り物、敵、机などの総称。NGLEでは作成できないもの。
TRLE講座ではオブジェクトと呼ばれていた。
ヘルプの中ではオブジェクトという単語も残っているため厳密な違いがあるかは不明。
もちろんゲーム内で入手するアイテムの意味もある。 - ■インスタンス(Instance)
あらかじめ定義されたコンピュータプログラムやデータ構造などを、メインメモリ上に展開して処理/実行できる状態にしたもの。
(e-words.jpより抜粋)- ■インデックス(Index)
- NGLE、TRNGが理解しやすいように機械的に処理するための数字のこと。
IDとも呼ばれる。ヘルプでは用語の統一はされていない模様。
強いて違いを見つけるなら、スロット、オブジェクトはインデックスと呼び、スクリプトコマンドではIDと呼ぶ。
スロットインデックス、オブジェクトインデックスと様々。
それぞれ数字で表現されるため、どの数字が何を表しているか理解しておく必要がある。
オブジェクトインデックスの場合は、マップでオブジェクトを選択し、黄色の枠の中にある数字のこと。
アイテムごとにNGLEが割り当てるので、同じアイテムでも部屋やレベルによって数字は異なる。 - ■オペランド(Operand)
オペランドとは、数式を構成する要素のうち、演算の対象となる値や変数、定数などのこと。
(e-words.jpより抜粋)
例えば「A+10」という数式において「A」「10」がオペランドである。- ■キーボードコマンド(Keyboard Command)
- NGLEでマウスを操作せずにキーボードだけでメニューやボタンを実行するコマンドのこと。
Windowsのヘルプなどでショートカットキーと呼ばれるもの。 - ■クラッシュ(Crash)
- NGLEやゲームが強制終了すること。
- ■グリッド(Grid)
- TRLE講座での壁の分割線のこと。
- ■グローバル(Global)
- スクリプトコマンドが書かれている複数の[Level]セクション全体のこと。
- ■構文(Syntax)
- シンタックスとも呼ぶ。スクリプトコマンドをScript.txtに書く際の書式のこと。
- ■コマンド(Command)
- 命令のこと。プログラミングでいう命令または関数のこと。この講座ではスクリプトコマンドのこと。
- ■コンスタンツ(Constants)
- 定数のこと。スクリプトコマンド中で変化することのない一定の値を持つデータのこと。
フラグとも呼ばれる。ヘルプでは用語の統一はされていない模様。
強いて違いを見つけるなら、コンスタンツは単独で使用し、フラグは「+」記号で追加して複数同時に使用できる。 - ■スクリプトコマンド(Script Command)
- ゲーム起動前に事前に様々な設定をしておくコマンドのこと。
TRLEではゲーム中には変更できなかったが、NGLEではFLIPEFFECTトリガを使って変更できるようになった。 - ■スロット(Slot)
- アイテムが格納されている場所のこと。スロットインデックスとも呼ぶ。
インベントリーではなく、TRNGが理解しやすいように機械的に処理するための格納番号のこと。
ヘルプではオブジェクト名と同義のような使われ方をしている。
インデックスはアイテムごとに数字が割り振られ部屋やレベルごとに違うが、スロットは部屋やレベルが違っても同じになる。 - ■セクション(Section)
- Script.txtで[]で囲まれた箇所のこと。
Script.txtには[Options][Title][Level]という3つのセクションがある。 - ■セクター(Sector)
- NGLEで選択した面のこと。
床はスクエア(正方形)単位になるが、壁はセクター単位になる。
ヘルプでは厳密に使い分けられていない模様。 - ■タイル(Tail)
- 正方形の画像のこと。
TRLEでは縦横64x64ピクセルの画像が1タイルだったが、NGLEからは縦横128x128ピクセルの画像を1タイルとして使用できる。 - ■ニーモニック(Mnemonic)
コンピュータが実行可能な機械語(マシン語)のプログラムを、人間が理解/記述しやすいように簡略化した英単語や記号の組み合わせに置き換えたもの。
(e-words.jpより抜粋)- ■引数(Argument)
- コマンド呼出し時にそのコマンドに渡す値と、呼び出されたコマンド側で渡された値に名前をつけコマンド内で使用できるようにしたもの。
- ■ビッグテクスチャ(Big Texture)
- 縦横128x128ピクセルの画像のこと。
- ■フィールド(Field)
- スクリプトコマンドで使われる様々な値のこと。
- ■フラグ(Flag)
- フィールドをさらに細かく設定する文字のこと。
コンスタンツとも呼ばれる。ヘルプでは用語の統一はされていない模様。
強いて違いを見つけるなら、コンスタンツは単独で使用し、フラグは「+」記号で追加して複数同時に使用できる。 - ■プレースフォルダ(Place Folder)
- プログラムがデータを格納しておく場所。Windowsのフォルダとは関係ない。
- ■ホットキー(Hot Key)
- NGLEでマウスを操作せずにキーボードだけでメニューやボタンを実行するコマンドのこと。
Windowsのヘルプなどでショートカットキーと呼ばれるもの。 - ■ローカル(Local)
- スクリプトコマンドが書かれている一つのセクション(主に[Level]セクション)だけのこと。
- ■ACTIONトリガ
- ララ以外のMoveableに特定の動作をさせるトリガ。
NGLEから新しく追加された。 - ■CONDITIONトリガ
- 有効化する条件を設定するトリガ。
NGLEから新しく追加された。 - ■CRS
- Crash Resume Systemの略。
初歩的なミスでNGLEがクラッシュするのを防ぐ機能。初期値は無効。Settingsウィンドウで有効にできる。 - ■English.dat
- English.txtをTRNGが理解しやすいように変換したもの。
NG_Centerの『Build』ボタンで変換する。変換に失敗すると強制的に削除される。
NGLE\ScriptフォルダとNGLEフォルダにある。 - ■English.txt
- Script.txtにテキストを追加/編集した際、編集するファイルのこと。
NG_Center【Strings】タブで編集する。
NGLE\Scriptフォルダにある。 - ■FLIPEFFECTトリガ
- スクリプトコマンドの設定を変更するトリガ。
TRLEでは限られた種類しかなかったが、NGLEからはかなりの種類に増えた。
詳細は不明です。 - ■FPS
- Frame Per Secondの略。1秒間にフレーム(テクスチャ)がいくつあるかを示す単位。
- ■ID
- 特に断りがなければ識別子のこと。
インデックスとも呼ぶ。ヘルプでは用語の統一はされていない模様。
強いて違いを見つけるなら、スロット、オブジェクトはインデックスと呼び、スクリプトコマンドではIDと呼ぶ。
スクリプトコマンドでは、スクリプトコマンドに設定される数字のこと。
他のスクリプトコマンドを呼び出す際に使用する。 - ■Language.dat
- 普通はEnglish.datのことを指すが、フランスやドイツなど英語以外の言語圏のためのdatファイル。
言語.datともいう。
Japanese.datを作成すれば、ゲーム中の文字が全て日本語になるかは不明。 - ■Moveable
- ララを始めとする動きのあるもの。
ララが使用するもので動きが無くても含まれる。Static以外のもの。
TRLE講座では動的オブジェクトと呼ばれていた。 - ■NSS
- New Stand-by Systemの略。
NGLEのCPU占有率を下げる機能。初期値は有効。Settingsウィンドウで無効にできるが推奨しない。 - ■SaveGame
- セーブデータのこと。
- ■Set Trigger Typeウィンドウ
- STTパネルまたはトリガウィンドウとも呼ぶ。
トリガの詳細な設定を行うウィンドウ。 - ■Script.dat
- Script.txtをTRNGが理解しやすいように変換したもの。
NG_Centerの『Build』ボタンで変換する。変換に失敗すると強制的に削除される。
NGLE\ScriptフォルダとNGLEフォルダにある。 - ■Script.txt
- スクリプトコマンドを書くファイルのこと。
NG_Center【Script】タブで編集する。
NGLE\Scriptフォルダにある。 - ■Static
- 机や椅子といった動きのないもの。Moveable以外のもの。
TRLE講座では静的オブジェクトと呼ばれていた。 - ■TextInfos
- TexInfosは、貼られているテクスチャの座標や大きさが記録され、格納されているもの。
初期状態で既に256になっている。 - ■v49プロジェクト
- TRLEおよびNGLEで作成されたprjファイルのこと。
ビッグテクスチャを使用してもアニメーションされない。 - ■v50プロジェクト
- ビッグテクスチャに対応したprjファイルのこと。
MapConverterからTRLEのprjを変換して作成する。NGLEでのみ編集が可能。 - ■v130 wad
- NGLEでのみ動作するwad。
WADMergerからTRLEのwadを変換して作成する。バグが多いらしい。
TRLEですでにあった用語
- ■アニメーション
- 主に以下の3つの意味がある。
メッシュに一連の動きをつけたもの。
ドアが開くアニメーションとか閉じるアニメーションといった使われ方をする。ANIMATINGオブジェクトを指す。テクスチャに動きのあるものを指す。(水面など。)もちろんTVや映画のアニメの意味もある。
アニメーション付テクスチャといった使われ方をする。 - ■インベントリー
- ララが持っているアイテムが表示される画面のこと。
- ■オブジェクト
- ララ、ドア、乗り物、敵、机などの総称。NGLEでは作成できないもの。
大きく分けて動的オブジェクトと静的オブジェクトの2つがある。
動的オブジェクトはララを始めとする動きのあるもの。
静的オブジェクトは机や椅子といった動きのないもの。
サイズの関係やララが使用するものなどは、動きが無くても動的オブジェクトとしている。 - ■クリック
- NGLEで床や天井の高さを表す単位。
4クリックが1スクエアに相当する。
正方形のドアは高さ4クリックつまり1スクエアになる。
ちなみにララの身長は3クリック。
もちろんマウスのクリックの意味もある。 - ■ゲームエンジン
- 敵の強さ、天候、オブジェクトの上に乗ることの可否などを決定するプログラム。
NGLEでは変更することが出来ない。 - ■コードビット
- OCBの1から5のボタンを押して設定するもの。またはOCBの1から5のボタンのこと。
組みあわせて使用したり単独で使用する。
ボタンを押した(黒色)状態がオン。押していない(灰色)状態がオフ。 - ■コレーション
- 見えない壁のこと。
ララが机や柵にぶつかって先に進めないのは、オブジェクトにコレーションが設定されているから。 - ■コリジョン
- コレーションと同じ意味。マニュアルの「Collision(衝突)」の意味もある。
- ■コンバート
- NGLEで作成されたレベルをプレイ可能にすること。
- ■自作レベル
- TRLEで作成されたレベルのこと。レベルとはTRシリーズでのステージのこと。
この他に、ユーザーレベル、オリジナルレベル、カスタムレベルなど、これといった決まりはない。
単にレベルと略されることもある。
1つのレベルで完結するレベルと複数のレベルが連続する連作レベルとがある。 - ■テクスチャ
- 部屋の模様やオブジェクトの外観を左右する画像のこと。
- ■トゥームレイダー
- トゥームレイダーとは「墓荒らし」のこと。
映画の方が日本では有名だか、元々は3Dアクションゲーム。
全世界で売れている大ヒットゲーム。TRと略されることもある。
このサイトでは、過去の製品版を以下のように略しています。
第1作目「トゥームレイダー」→「TR1」
第2作目「トゥームレイダー II」→「TR2」
第3作目「トゥームレイダー III」→「TR3」
第4作目「トゥームレイダー IV ラストレベレーション」→「TR4」
第5作目「トゥームレイダー クロニクル」→「TR5」
第6作目「トゥームレイダー 美しき逃亡者」→「TR6」 - ■トリガ
- トラップの発動などにつかわれるまさに引き金のこと。
ララの視界が利かなくなったり、ドアが自動に開閉するのは、有効化されたスクエア上にいるため。 - ■ピクセル(Pixel)
- 画像の単位のこと。
- ■ビルダー
- レベルを作った人または作っている人のこと。
- ■ブロック
- NGLEで床や天井の高さを4クリックにした時に出来る正六面体のこと。
部屋の広さを1スクエアにして天井の高さを4クリックにした部屋は1ブロックになる。
床から出てくる足場や押せる壁のサイスが1ブロックに相当する。 - ■メッシュ
- オブジェクトを構成するパーツのこと。
NGLEでは作成、変更できないもの。
敵が刀から銃に持ち替えたりするのは、手のメッシュが刀用と銃用の2種類あるため。 - ■ララ
- トゥームレイダーの主人公。プレイヤーの分身となる。
ララがゲーム内にいないとゲームが起動できない。 - ■OCB
- Object Code Bitの略。Moveableに特別なことをさせたい時に設定するもの。
主に2つの意味がある。
- 数値を入力するもの。
- 1から5のボタンを押して設定するもの。
同じ数値、ボタンでオブジェクトにより結果は異なる。
マニュアルに「OCBに1~5と入力」とあるのは、OCBの1~5のボタンを押すことを意味している。 - ■prjファイル
- NGLEで作るファイルのこと。マップとも呼ばれる。
- ■tomファイル
- NGLEで作ったprjファイルをコンバート用のファイルに変換したもの。
- ■TREP
- Tomb Raider Engine Patcherの略。TRLEとNGLEの間に開発された非公式エディタ。
- ■TRLM
- Tomb Raider Level Managerの略。レベルの管理を行うソフトのこと。
- ■wadファイル
- オブジェクトやアイテムが入っているファイルのこと。wad組みあわせツールを使えば他のwadファイルからオブジェクトやアイテムをコピーできる。