以下はNGLE MK6をWindows XPにインストールするマニュアルです。
Vista/7/8/10/11でも問題なくインストールできると思います。
記述に関しては、
http://www.tombraiderforums.com/showthread.php?t=211830
http://bbs7.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=trlb_tut&mode=view&no=13
を参考にしました。
※上記でNGのインストールに必須なのは公式エディタ、TRNGフルインストーラ、WADMerger、Visual Basic 5 and 6 Runtimesだけです。
すでに公式エディタでのレベル製作環境を構築済みの場合は以下を飛ばして、「Visual Basic 5 and 6 Runtimes 及び WADMerger のインストール」から始めてください。(XPユーザのみ。それ以外のOSはレベルエディタのインストールから行ってください。)
レベルエディタをインストールします。
カスタムインストールを選び、DirectX 7のチェックをはずしてインストールします。
インストールが完了したら次に進みます。
Vista以降のOSではインストール先を「C:\Program Files」や「C:\Program Files(x86)」ではなく、「C:\NGLE」などにしておく。
というのも「C:\Program Files」や「C:\Program Files(x86)」フォルダには管理者権限でもフォルダしか作成できません。
レベル製作ではインストールフォルダに何かとファイルを新規作成し、なおかつNGLEの「Play」機能が動作しないからです。
「スタート」から「トゥームレイダーのセットアップ」を選択し実行します。
スタートから見つからない場合は、レベルエディタをインストールしたフォルダにあるSetup tomb4というショートカットを実行します。
あるいは、インストールしたフォルダにあるtomb4.exeにショートカットを作成し、そのリンク先の後ろに「-setup」と入力します。
例:C:\TRLEというフォルダにインストールした場合。
"C:\TRLE\tomb4.exe" -setup
と入力する。
セットアップ画面が表示されるので、ゲームの表示サイズ等を設定します。
「OK」をクリックするとレベルエディタが起動します。
セットアップ画面で32ビットしか表示されない場合は、tomb4.exeを右クリックしてプロパティを開き、互換性タブの「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックをいれ、互換モードを試してみてください。
ゲームでフォントの表示や、レベルを終了する際におかしくなっている場合は、、再度セットアップを行い、設定を変更してみてください。それでもダメならDirectXがうまく動作していないと思われるので、DirectXのインストールを行います。
WindowsにインストールされているDirectXのバージョンを調べます。
「ファイル名を指定して実行」に「dxdiag」と入力し実行します。
DirectX診断ツールが起動するので、画面の下の方に表示されるDirectXのバージョンを調べます。
レベルエディタはDirectX 7を必要とするため、DirectX 7以降がインストールされているか確認してください。
本来はレベルエディタが提供しているDirectX 7をインストールすれば何の問題もないのですが、OSによってはインストールできなかったり、既存のDirectXの環境を破壊しかねないため、おすすめはしません。
Windows11(10から11にバージョンアップしたものは除く)では、DirectX 12がインストールされているだけで、それ以前のDirectXはインストールされていません。またDirectX 7をインストールできません。(インストールが機能しない。)
そこで、DirectX End-User Runtimes(June 2010)をインストールします。
https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=8109
からダウンロードしたファイルdirectx_Jun2010_redist.exeを実行すると、フォルダを指定する画面が出てくるので、フォルダを指定して、ファイルを展開します。
展開されたファイルの中のDXSETUP.exeを実行して、DirectXをインストールします。この際インターネットに接続する必要はありません。
このRuntimesをインストールするとDirectX 9/10/11の環境を構築できます。
長くお使いのVista/7/8/10/11(10からのバージョンアップ版)では、DirectXのバージョンアップを重ねているでしょうから、DirectX End-User Runtimesは必要ないかもしれません。
またVista/7/8/10では、DirectX 7をインストールできるかもしれませんが、アンインストールできません。すでにDirectX 8/9/10/11が動作している環境で無理にDirectX 7をインストールする必要はないでしょう。
インストールしたTRLEフォルダ内の所定の場所に入れて下さい。
まずランタイムを「C:\Program Files」または「C:\Program Files(x86)」にインストールします。
Windows 7以降ではVisual Basic 6 Runtimesのインストールに失敗するかもしれません。
その場合は、
https://www.aspidetr.com/it/patches/vb6-runtime-library/
http://www.vector.co.jp/download/file/win95/util/fh494130.html
からダウンロードしたランタイムを使います。
ついでWADMerger をインストール。
ダウンロードしたものに、GLU32.DLL(あるいはGLUT32.DLL)があるか確認してください。なければ前バージョンを先にインストールしてからアップデートします。
ここまでが下準備のようなものです。
ここからようやく TRNG のインストールです。
初めてインストールする場合は必ず full installer を使用します。
インストールの際には「管理者として実行」(実行ファイルを右クリックして管理者として実行を選択)してください。
デフォルトは「C:\Documents and Settings\ユーザー名\My Documents\NG Center」(XPの場合)
になっています。
そのままインストールすると、NG_CenterフォルダにTRNGがインストールされます。
これを、TRLEと同じフォルダ「C:\Program Files\TRLE」(XPの場合)にインストールすることもできます。
TRNGの開発者はTRLEと同じフォルダにインストールすることを想定していたように思われますが、私はTRNGをTRLEとは違うフォルダにインストールしました。
どちらが正解ということはないのですが、それぞれメリット・デメリットがあるようです。
TRLEとTRNGを同じフォルダにインストールした場合。
メリット:TRLE(NG_Center)\ToolsフォルダのプログラムがUpdateで更新されてもそのまま使用できる。
デメリット:TRLE(NG_Center)フォルダに多くのテキストファイルやログが作成され、Updateを行うとNG_Centerに必要なファイルの判断が難しくなる。(MK6からはこのデメリットはなくなりました。)
TRLEとTRNGを別フォルダにインストールした場合。
メリット:TRLEフォルダに作成される多くのテキストファイルやログを削除しても、NG_Centerには全く影響がない。
デメリット:NG_Center\ToolsフォルダのプログラムがUpdateで更新されるたび、TRLE\Toolsフォルダへのコピーが必要。
インストール後、フォルダを移動しても問題ないようなので、使いやすいフォルダにしてください。
実際はインストールが終了するまでに、いくつかの実行ファイルを「管理者として実行」するように促されるので、指示にしたがって進めていくとNG_Centerがインストールされます。
途中UAC(ユーザーアカウント制御)を無効にするよう求められたりしますので、一時的に無効にしておくと良いかも知れません。
すべての指示が完了したらTRNGのインストールは終了です。MK6はまだ更新されていないので、「Script.txtを編集」に進んでください。
アップデートが完了したら、言語を元の「日本語」に戻しておいてください。
他のソフトの日本語部分が文字化けするかもしれないからです。
まだ続きます。
デフォルトのScript.txtは不要な行が含まれているようです。
それを削除します。(新規にTRLEをインストールした場合のみ)
NG_Centerの[Script]タブに現在のScript.txtの内容が表示されているはずなので、以下の行を削除します。
[Language]セクションの「File=0,ENGLISH.TXT」以外の行
File= 1,FRENCH.TXT各[Level]セクションのそれぞれの重複している行
Tutorial level
LoadCamera= 0,0,0,0,0,0,255
The Tomb of Seth
LoadCamera= 0,0,0,0,0,0,255
City of the Dead
Puzzle=1,Nitrous Oxide feeder,0004,$0300,$0000,$0000,$0000,$0002
New City
Puzzle=1,Nitrous Oxide feeder,0004,$0300,$0000,$0000,$0000,$0002
削除したらNG_Center下部の「Save」ボタンで保存。
[Tools]タブの「convert texts to new format」ボタンをクリックすると、Extra NG Stringsも変換しますか?みたいなことを聞かれますので「いいえ」を選択?(この辺はよく分かってません。)
その後ENGLISH.TXTを変換するか聞かれるので、「はい」を選択。その他の言語は無視してしまってOKです。
(事前にScriptフォルダ内の不要な言語のファイルを削除しておくとよいかも。)
再び[Script]タブに戻って「Save」ボタンで保存、「Build」ボタンでDATファイル作成。
以上で完了です。
お使いのモニタのサイズによっては、ゲームが正しく表示されないことがあります。
その場合は、tomb4.exeを起動している最中にCtrlを押します。
tomb4のセットアップ画面が表示されるので、tomb4のセットアップを行ってください。
Win10やWin11では「1024x768 16bit」でフルスクリーンにした場合、インベントリ画面にLoad.bmpが表示されます。
その場合は、「1280×1024 32bit」等、32bitで横が640の倍数になるように設定して起動してください。
WADMergerをNGのアップデートに対応させるために手動で行います。
NG_Center\Versionsフォルダにある最新バージョンの名前のフォルダ内の以下の二つのファイル
をコピーして、WADMergerフォルダ内の同名のファイルと差し替えます。
これはNGが更新されるたびに行う必要があるそうです。
TRLEとは違うフォルダにNGLEをインストールした場合はWADMergerの設定も変更してください。
MousePatch v2のアイコンにTRLEフォルダ内のNGLE.exeをドラッグ&ドロップするだけです。
パッチを当てるとマウスホイールのドラッグでルームを回転させたり、
Shiftを押しながらドラッグでルームを拡大縮小できるようになります。
以下のツールは設定しておけばNG_Centerのアイコンから起動できるようになります。
WADMerger
Strpix
Metasequoia
TRViewer
設定は[Settings]タブでパスを指定するだけです。
Windows8.1/10やWindows11ではフルスクリーンで画面にタイトルバーが表示されてしまいます。
その場合は、Direct Playをインストールしておくとよいでしょう。
Windows8.1/10の場合は、コントロールパネルから「プログラムと機能」の「Windowsの機能の有効化または無効化」を選択し、「Legacy Components」)からインストールします。
Windows11の場合は、コントロールパネルから「プログラムの機能」の「Windowsの機能の有効化または無効化」を選択し、「レガシーコンポーネント」からインストールします。
インストールしたものはバックアップとしてどこかに保存しておくとよいでしょう。
レベル製作では何かと設定を変更することがあり、初期状態を復元させるためにバックアップが必要になることがあるからです。
インストールがうまくいかない、正常に起動しない場合などの対処法。
それぞれ環境が違うので問題の特定は難しいのですが、参考までに書いておきます。
ここまで。PCの環境によって、エディタのFace Edit(テクスチャ)オンにした時に、エディタウインドウ内の部屋のテクスチャが表示されない(欠ける)ことがあります。Windows7(32bit)NGLEで発生しました。
回避方法ですが、
- TRLEフォルダ直下のngle.exe を右クリックしてプロパティを開く。
- 互換性タブの「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェック。
プルダウンメニューで「Windows 98/WindowsMe」を選択し適用。あくまでも特定の環境ですが、これでテクスチャは欠けなくなりました。
ただし…別の問題が発生して、エディタのLoad Project/Save Projectが機能しなくなります 。
仕方ないのでBackup ProjectとLast Projectsで代用することになるのですが、Last Projectsは過去にエディタで開いたプロジェクトしかロードできません。
ややこしいのですが、これの回避方法としてはNG_Centerからエディタを開くとなぜか互換モードが無視されるので、そこで1度プロジェクトをロードして閉じる。
そうするとLast Projectsでロードできるようになります。まとめると
- NG_Center経由でエディタを開き、前回最後に保存したBackupプロジェクトを開いて閉じる。
- TRLEフォルダ直下のngle.exeからエディタを開き、Last Projectsでプロジェクトを開いて作業開始。
- プロジェクトの保存はBackup Projectで行う。
(autosaveから開いたプロジェクトはBackup Projectで保存できないようです)ちょっと不細工な方法ですが、テクスチャが見えないよりはマシなのでこれでごまかします。
追記
Load TGAも機能してませんでした。まだ何かあるかも知れません。
互換モードはいつでも元に戻せますが、自己責任でお願いします。
参考までに、インストール後のフォルダを添付しておきます。
左がNGLEをインストールした後のフォルダ。
右がNG_Centerをインストールした後のフォルダ。
赤い文字がインストール後新しく作成されるフォルダです。
NGLEとNG_Centerを同じフォルダにインストールすると、
右のフォルダが左の下に続きます。(NGLEフォルダの下にToolsフォルダなどが出来る。)
Pluginを動作させるにはVisual Studio 2010 の Visual C++ 再頒布可能パッケージが必要です。
マイクロソフトのサイトからダウンロードして、インストールします。
32ビットOSの場合は 32ビット版だけをインストールします。
64ビットOSの場合は 32ビット版と64ビット版の両方をインストールすると確実です。
以下のリンクに有志によるPluginが公開されています。
http://www.tombraiderforums.com/showthread.php?t=219148
https://www.tombraiderforums.com/showpost.php?p=7636390&postcount=2
上記のリンクからダウンロードしたPluginは、NG_Centerの[Plugins]タブの「Install new Plugin」ボタンでインストールします。
Pluginをアップデートする場合は、Plugin用のアップデートファイルをダウンロードしてアップデートを行ってください。
Pluginを開発する場合は、
Plugin_SDK_Store.rar(67.4 MB)
http://www.trlevelmanager.eu/plugin_sdk.htm
と
Visual C++
をインストールする必要があります。
詳しくは、
Visual Express 2010 - Installation and Setup
http://www.trlevelmanager.eu/plugin_sdk_help/visual_express_2010.htm
を参照してください。