TRLE Level BOX
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製作秘話



■製作秘話

お暇でしたら
今回のレベル製作で感じたことを製作順にメモ代わりにいくつか書いておきます。
レベル製作の一助になれば幸いです。


■製作当初:

野外の造形。(地平線との戦い)

1作目で必要以上にララを高い所に登らせなければいいと解っていたので、
それほど難しいとは感じませんでしたが、確認作業が手間でした。
FlyCheatを使って高い所に上がり、ジャンプ。
そこで見えなければOKだろうという念のいれようでした。
地平線が黒いのを確認するのは、レベル製作経験者か、そのことを知っているプレイヤーぐらいなので、
そこまでしなくていいとはおもいますが。
当初、地平線はチュートリアルレベルと同じでしたが、確認作業が手間だったので、Coastal Ruinsに差し替えました。
おかげで少しは作業が楽でしたが、それでもいくらか覗いています。
ジープで走り廻る辺りは上に登れないように造形し、
木も最初のシークレットの高さまでしか登れないようにして、
塔の中に入るのは、すべてこの問題を解決するためです。
山の上からの視界は想定外ですが、FlyCheatでなければ到達不可能でしょう。

野外の造形。(視界限界との戦い)

悪夢の作業といっても過言ではありません。
間違っても初心者が手を出していいものではないことが改めて身に染みました。
製品版とレベルエディタでは限界値が違うのではないと思うぐらい遠くが見えません。
すぐ近くにある筈のものが見切れたり、見えなくていいものが見えたり。
野外をメインで造形したいのか、見せたいのか、見せたくないのか、わからなくなる始末。
当初は塔が2つ目の扉辺りから見えるようにするつもりでしたが、あまりに視界限界にかかるので、葉で隠すことにしました。
ところが、その葉自体も視界限界にかかるということで、部屋を2つ目の扉以降から上部に増設。
視界限界措置のためだけの広大な部屋がいくつも上部には存在します。
ジープの止まっている上にアーチがあり、
犬のいる洞窟が妙に短く、
野外の木には葉があって塔の中の木には葉がなく、
2つ目の扉以降からは異常に高い山が存在するのは、
すべてこの問題を解決するためです。

高さの視界限界だけでなく水平の視界限界措置もあります。
最初の木々の部屋近くの通路内にある低い天井や、
塔の入口の扉が閉まったり、
5つ目の扉を開けてから坂を越えた後の左折はこの問題を解決するためです。

乗り物の使用。

これまでやっていなかったのでやってみました程度です。
TR3のバギーも試してみましたが、アニメが上手く動かないので断念しました。
ジープでも問題ないだろうと思いシープをそのまま流用です。
斜面が急だと車から降りれず、乗ったときもジープが変なアニメになるので、
ジープの通り道は平坦にしてあります。

1作目のリメイク。

バージョンアップしても良かったのですが、
一度手を加えるとあれこれ修正したくなり、際限がないので辞めておきました。
何より、高い所にいるという実感を出すには、最初から作り直した方が早いと思ったからです。
そのため意図的に塔の中には葉がありません。
結果的には、視界限界との戦いに終始することになってしまい、
1作目を修正した方が早かったかもしれません。
ちなみに高さが1作目より低いのは視界限界のためです。

AI_Patrolの使用。

猿が木から落ちてしまうので、仕方なく使用しました。
塔の上部にいる猿です。

WADMergerを使ったカスタムアニメーションの使用。

前作同様使ってみました。
ノーダメージの敵で同じ動作の繰り返しになってます。
雰囲気作り程度にしか使えません。
仕方ないので、TRSearch.orgから流用してます。

■製作中盤:

視界限界との悪戦苦闘。

当初は、乗り物、渓谷、高所の感じを別々に考えていたのですが、
3作目で調子に乗ってしまい、今回はこれら3つを一つにしてしまえという、
今考えると無謀な挑戦から開始しました。
ところが作り始めると視界限界がことごとく発生し、一向にレベル製作が進まず停滞しました。
部屋を作っては確認。
部屋を削除しては確認。
モチベーションが一気に下がってしまいました。
渓谷は断念し、乗り物も乗るだけの物へと変化していきました。
直角に繋げた部屋は間に部屋がないと視界限界が発生してしまうということもこの作業中に知りました。
そのためすぐ近くにあるのに見えないなどということが起こるようです。
同じ理由は高い所のものにも通用するようで、表示させたいものと同じ高さのものが周りにいくつか必要なようです。

逆走ルートの作成。

乗り物を降りた後のことを考え逆走ルートを作成しました。
TR4のパクリですが、逆走のためだけとはいえ自然に穴が出来たように造形するのは案外手間でした。
部屋を上下に分け、下を穴にして上に岩の造形を作るだけでしたが、
他の部屋を上下に分けていなかったので、逆走用の穴付近の部屋をすべて上下に分ける始末。
TR4同様バレバレですが、照明の関係で修正しようがありませんでした。

予想外のアクション。

当初、最初の木々の部屋は塔に入る高さまでしか想定していませんでした。
ところが、思わぬ所から上に登ることができたので、急遽周りの山の高さを変更し、シークレットを追加しました。

部屋のコピー。

視界限界でヤラレてしまっていたので、メインとなる塔の内部の木々は
部屋の外のコピーを流用、変更しました。

プレイ時間の調整。

塔の内部を完成させ最初からプレイしてみると10分程度。
これまで1作目を除き30分程度を目安に作ってきただけに、
あんなに苦労して作った割にこんなにあっさりクリアできてしまうとは。。。
1作目とネタが被っているだけに、2度目の木々の部屋に関しては正直ネタ切れでした。
断念した渓谷や、川まで登場させようかと思いました。
それだとタイトルにそぐわないし、車を登場させた以上移動が早いのは当たり前だし。
しばらく停滞。
TR3やTRLAをプレイしてみたり、カスタムレベルをプレイしたりしているうちに、
狭い空間なら逆走ありだと思いつき、
塔にあるレバー、鍵、鍵穴の高さを変更して現状のようになりました。

2度目の木々の部屋。

1本の太い木を作りたくて作った部屋です。
造形は不自然極まりない形ですが。
当初は、ロープを使ったアクションにする予定でしたが、
ロープを使うと衝突する筈の壁をすり抜けることが出来たり、
向こうに見える山の上に登れたりしたので、断念しました。
山の上でのアクションは完全に想定外で地平線も考慮していませんでしたし、
地平線対策で部屋を作る気力が残っていませんでした。
そうなると白紙の状態で、仕方なくポールの登り降りをさせてみましたが、
時間調整が解決するまで、ここまで開始から12分程度でした。

ゴール直前の部屋。

タイトルをEscapeから変更したのでお宝ゲットの部屋を無理に追加したような感じになっています。
シークレットも急遽追加した感ありありの部屋になっています。

■製作終盤:

レベルエディタの限界。

当初、このレベルは、3作目からの続きのような感じで製作していました。
連作レベルにするかどうか迷いましたが、3作目でEscapeシリーズも一段落しているので、それはやめておきました。
ですが、3作目と位置関係が同じということを示す意味で落とし穴には3作目の部屋がありました。
ところが、照明を設定し始めた頃から、テクスチャに問題が発生し、ついにゲーム自体が落ちるという問題が発生したため、
3作目の部屋を削除。それ以降問題は発生していません。
視界限界措置の部屋が原因でしょう。
いつの間にか、レベルエディタの限界に達していたようです。

照明の設置。

ララには太陽光で影が出来るので3作目のように必要以上にこだわらず
太陽光をメインで海外のチュートリアルも参考に自分の納得できる光と影の強さにしました。

個人の限界を超えた問題。

2度目の木々の部屋はメインの塔より簡単かもしれません。
逆にメインの塔より難しいと感じるかもしれません。
ポールロープはどのくらい難しいと感じるか判断しかねるからです。
時間調整もしてみましたが、軽くクリアに30分以上かかるかもしれません。
こればかりは調整しようがないのでそのままにしてあります。

製作レベルの向上に伴う問題。

3作目の製作秘話での構想が本作になります。結果、アクションを伸ばして行くことになってしまいました。
本作製作中、何度洞窟をメインに据える方が簡単かと思いました。
ネタ切れ中、TR3やTRLAをプレイしましたが、野外から必ず室内に入ります。
野外も夜であれば別でしょうが、TRには野外は向いていないという他ありません。
TR3やTRLAをプレイして、その野外の広さや造形にヤラレましたが、
どこまで製作しても完璧なものは作れないのかなという感じもしています。
WADMergerを使用しても出来ることが限られるので、結果的にララの冒険空間を製作して楽しむしかない。
という感じもしています。
いずれにせよ作品数が増えれば自然と作れるものが限定されてくるということでしょう。