製作秘話
■製作秘話
お暇でしたら
今回のレベル製作で感じたことを製作順にメモ代わりにいくつか書いておきます。
レベル製作の一助になれば幸いです。
■製作当初:
レベル名。
8作目「Crystal Palace」の延長でPalace2にしようとも思ったのですが、
- 実現したい仕掛けが技術的に無理。
- 実現したい仕掛けが特にない。
- 8作目が四角い部屋ばかりだったので野外で自然の造形が恋しくなった。
ということでせっかく遺跡の中に入ったのに、また野外に出るのは勿体無いとは思いましたが、
急遽宇宙船を登場させ墜落現場を作り、すぐPalaceに戻る予定でした。
ところが墜落現場は「Crash Site」。
TR3そのまんまなので、レベル名を「クレーター」にしようと辞書を調べると「噴火口」という意味があるらしい。
それならばいっそのこと「噴火口」のようにしてしまえと噴火口を作り、山頂へとりかかる。
- 山頂から眼下に広大な部屋(トラップで代用しても)が必要
- 広大な部屋が視界限界で表示されない。
- 噴火口を広くすると更に広大な部屋が必要
ということで現行のような造形になりました。
結果ララの髪が靡くことはありませんでしたが、自然の造形はいい感じに仕上がりました。
Crack Modeの使用。
マニュアルには使用しないとされているCrack Mode。
海外のチュートリアルによると水中の部屋では必須の機能とありました。
それを知り4作目「Climb Up The Tree」からすべてテクスチャをチェックし直しです。
以下はCrack Modeの説明。
テクスチャに僅かな隙間が現れるのを修正するための機能です。
- レベルエディタを起動。
- 部屋の中が表示されている状態で「Crack Mode」をクリック。
- 位置のずれているテクスチャがあればオレンジ色で表示。
既に設置してあるオブジェクトが表示されないので消えてしまったように思うかもしれませんが、
表示されないだけで再度設置し直す必要はありません。 - 「Crack Mode」を再度クリックすると部屋の中が表示されている状態に戻るので、オレンジ色の部分を修正。
明るい部屋(野外)と暗い部屋(室内)の境界、階段などで重宝します。
一つの部屋の中だけのチェックなので、部屋と部屋のテクスチャのズレは実際の目視で。
野外の造形。
これまでのノウハウがいい感じで実を結んだ感じです。
- 部屋の高低差に注意。(マニュアルより)
- 部屋の高さは4クリックを基本。(テクスチャが綺麗に表示されるため)
- 最低限のテクスチャ(天井、壁、床の3種類でOK)を貼ってから視界限界かどうかを確認。
入口と出口に2スクエア使用すると部屋の広さは10x10の部屋が適当か。
それ以上は部屋に影が現れ始め、暗めの部屋の場合は更に暗い感じになってしまうため。 - 雰囲気の違う部屋の接続は上下で行うと視界限界、テクスチャの位置合わせで問題が出にくい。
(Crack Modeでのエラー対策) - 自然の感じを出す場合(斜面の造形)は部屋の中央で行う。(不正な斜面のエラー対策)
- 使用するテクスチャにあった造形を心掛けるとなお良い。
■製作中盤:
連作レベルとして必須なこと。
連作レベルとして以下のことは必須でした。
- TR3のモンスターを登場させる。
- TR3のモンスターに襲われる警備兵。
- TR3のモンスターが進化。
8作目「Crystal Palace」が完成した時点でやっとTR3のモンスターの卵が登場。
TR3のモンスターをTRSearch.orgから流用していたのですが、
すべてSCORPIONのため1つのレベルに数種類登場させることが出来ません。
3種類を全て登場させるとなるとあと2つレベルが必要になります。
ネタ切れであと2つはキツイ。
4作目「Climb Up The Tree」からの連作だと最低でも8レベルの連作になる。
長すぎる気がしたので5作目「Red Valley」を連作スタートとし、いきなりTR3のモンスターの卵を登場させました。
4作目からゴール周辺を改造し、宇宙船、卵、作業員が5作目にお引越しです。
部屋を全て作り終えテクスチャも貼り終えてからのことです。
■製作終盤:
照明、Green_Lightの設置。
前回は、Blue_Lightを設置しましたが、今回はGreen_Lightを使ってみました。
調子に乗って多用したため限界値を越えてしまいANTITRIGGERトリガでどうにか凌いでいます。
シークレットの設置。
今回はシークレットと通常ルートを一部完全に分けてみました。
通常ルートもかなり難易度高いので難易度的には同じぐらいかもしれません。
個人の限界を超えた問題。
難易度設定はいつもの事ですが、
連作終盤にも関わらず難易度的には5作目と大差ない感じになってしまいました。
海外のチュートリアルの利用。
海外のチュートリアルの作り方を参考にレベル製作をしています。
連作の難しさ。
連作を通じて描かれるTR3のモンスターの進化や統一感を重視したばかりに、
ゲームとしてどうなの?
という感じになってます。
ネタ切れのせいもありますが、単調な感じになってゆくのも必然なのかなと思ってみたり。
連作としての統一感を出すためテクスチャ、敵、照明、小道具、造形など何処か一つ変更すると全てに影響が出て、
今回はそれまでのレベルを全て修正という作業ばかりでした。
連作は3レベルぐらいが適当ではないかと思ったりしています。